【名刺の捉え方が変わった】展示会当日に名刺情報を記録、顧客対応スピード向上
株式会社 ニッペコ 様
事業内容 : 潤滑グリースの製造・販売
従業員数 : 約200名
所在地 : 東京都
$[各種潤滑グリースの製造販売を行う株式会社ニッペコ様。この度は、販売技術統括部に所属し、展示会および学会での製品提案をはじめとした幅広い業務を担当する土岐雄一郎様、平澤明日美様、勢家英男様に、myBridgeを導入した経緯や活用方法についてお話を伺いました。]
名刺情報の効率的な共有が課題
導入コストが発生しないmyBridgeだからこそ社内展開が加速
–はじめに、御社の業務内容をお聞かせください。
土岐様:当社は、潤滑グリースの製造販売事業を展開しています。私が所属する販売技術統括部は、展示会および学会での製品提案、メディア対応や新規事業の検討などの業務を担う部署です。また、社内から募った新しいアイデアを実際に取り組みへと発展させる業務も担当しています。
販売技術統括部の場合、展示会や学会で名刺交換の機会があります。また、各種のマーケティング施策を進めるなかで名刺交換を行う機会もあり、社内における情報共有の効率化という課題は常に頭の中に存在していました。

–どのような経緯でmyBridgeの活用を開始しましたか?
土岐様:当社において、名刺交換の機会が最も多い部署の1つは営業部です。これまでは各営業担当者が紙の名刺を独自に管理しており、社内における情報共有が煩雑になっていました。このような状況を改善するために、名刺の管理および共有を効率化できるサービスを探していたのです。ただし、高度な機能は求めておらず、シンプルに名刺の管理と共有ができれば十分でした。
平澤様:営業部と連携しながら各種名刺管理サービスを検討する中で、有料のものはコストの面で導入のハードルが高いと感じていたときに見つけたのが、無料で利用を始められるmyBridgeです。
土岐様:はじめに営業第1グループの5名で試験的に導入を開始したところ、OCRによる名刺の読み取り精度が高く、実務において問題なく活用できることが確認できました。その後、営業部全体の約30名にmyBridgeを展開しましたが、展開にあたって特に大きなハードルはなく、各営業担当者がスムーズにmyBridgeを使用するようになりました。
勢家様:私がかつて所属していたシステム部の目線で考えると、営業部全体でmyBridgeを使用し始める際、導入コストが発生しないという点は大きなポイントだったと思います。それにより上層部の承認を得る必要がなく、導入をスピーディーに進められたためです。そのうえで、myBridgeの機能が当社の営業部が求める機能に過不足なく合致していたため、有料プランへの移行もスムーズに行うことができ、現在も使用し続けているのだと感じます。仮に他のサービスを選んでいた場合、システム部や上長の承認が必要になったり、機能の要不要に関する議論が社内で起こったりして、名刺管理サービスの導入計画が頓挫していたかもしれません。
販売技術統括部・営業部で活用
名刺情報を共有する動きがCRM導入につながった

–業務において、具体的にどのようにmyBridgeを活用していますか?
土岐様:展示会や訪問先などから入手した名刺を、各担当者が移動中やオフィスに戻ったタイミングでスマートフォンを使って撮影し、myBridgeに自発的に登録しています。
登録時の情報の保存先は、共有名刺帳と個人名刺帳の両方です。個人名刺帳に登録することで、着信時に名刺の情報がスマートフォンに表示されるため非常に便利だと感じます。共有名刺帳は全部で13個あり、営業所・展示会・見込み顧客が所属する団体ごとに分類して運用しています。
私はmyBridgeのメモ機能も使っており、訪問先企業までの動線や最寄り駅と訪問先へ一番近い出口などの情報を名刺に紐づけて記録できる点が便利です。
平澤様:私の場合は、myBridgeのメモ機能を使って、展示会に来てくれた見込み顧客との会話内容を記録に残しています。展示会当日に効率的な記録が可能で、大変助かっています。
土岐様:名刺情報を自然に共有する動きは、CRM導入の大きな後押しにもつながりました。仮に、CRMの導入から始まり、名刺情報の活用、システムの連携や構築まで一気に進めようとしていたら、話が大きくなりすぎてまとまらず、CRM導入に対する従業員の熱量が冷めてしまっていたでしょう。シンプルで使いやすいmyBridgeだったからこそ、DX推進の第一歩としてスムーズに機能したのです。
名刺を「情報」として捉える意識が社内に広がった
展示会で接点を持った見込み顧客に素早く対応できるようになった
–myBridgeを導入してどのような変化がありましたか?
土岐様:myBridgeの導入により、社内における名刺の捉え方そのものが変わった点が大きな変化です。各従業員が名刺を自発的に共有するようになり、「名刺は単なる紙ではなく、“情報”であり、それを社内で共有して活用するものだ」という意識が広がりました。
平澤様:展示会で名刺交換を行った見込み顧客に素早く対応できるようになったのもmyBridgeのおかげです。これまでは、担当者が紙の名刺を会社に持ち帰り、後日手作業で情報を入力しながら見込み顧客を各営業所に振り分けていました。そのため初動対応に時間がかかっていましたが、myBridgeを活用するようになってからは、ブースの裏で名刺をすぐに読み取り、ヒアリングシートのメモもその場で入力しています。名刺情報はCSVでダウンロードできるため、その日の夕方までに、見込み顧客を各営業所へスムーズに振り分けることができるようになりました。

勢家様:営業所間での情報共有も容易になり、担当者同士で企業情報を確認および連携する機会が格段に増えました。myBridgeの導入により、情報のデジタル化と共有が自然な形で浸透し、業務全体の効率とスピードが向上したと感じています。
CRMの活用を進め、戦略的な集客を実現したい
–最後に、今後の展望をお聞かせください。
土岐様:myBridgeの導入を通じて、「名刺情報を個人で抱えるのではなく、社内で共有して活用する」という文化が自然と根付きました。今後はこの流れをさらに発展させ、CRMとの連携を深めることで、名刺に限らず顧客に関するさまざまな情報を一元的に管理・活用できる体制を構築していきたいと考えています。
そのうえで営業活動の質を高め、社内全体で顧客理解を深めて成果につなげていきたいです。myBridgeのおかげで、CRMを活用した戦略的な集客を実現できる日はそう遠くないと感じています。