【営業制限下でも商談を生み続けた】myBridge × MAメルマガ活用のコロナ禍打開策
株式会社大東 様
事業内容:印刷事業、メディア事業、オフィスソリューション事業
従業員数:59名
所在地 :千葉県
$[「尽心」を社是として掲げ、印刷事業、メディア事業およびオフィスソリューション事業を展開する株式会社大東様。この度は、代表取締役の浅野様にmyBridgeを導入した経緯や活用方法についてお話を伺いました。飛び込み営業におけるmyBridgeの使い方もお話しいただいたので、ぜひ参考にしてみてください。]
1967年創業の老舗印刷会社がmyBridgeを導入
–はじめに、御社の業務内容をお聞かせください。
浅野様:当社は1967年に伝票や封筒の印刷事業からスタートして以来、バックオフィスで働くお客様の課題解決に取り組む中で事業領域を拡大してきました。現在はメーカー兼商社として、印刷事業・メディア事業・オフィスソリューション事業の3つを柱にビジネスを展開中です。
印刷事業では、伝票や封筒、ラベルなどの各種印刷を手掛け、メディア事業ではホームページや会社、漫画の制作などを通じて企業の販促活動や採用活動を支援しています。オフィスソリューション事業は、複合機やオフィス家具の卸売、レイアウト設計、LED・空調・LANに関するオフィス環境工事などの幅広い領域に対応できる点が強みです。
千葉県松戸市に本社を置き、千葉県および埼玉県に営業所、松戸市に印刷工場と物流センターを備え、お客様の多様なニーズにお応えできる体制を整えています。
コロナ禍で訪問営業ができなくなり、メルマガ施策を開始
紙の名刺の引き継ぎや情報共有に課題があった
–myBridgeを導入する前、名刺管理についてどのような課題がありましたか?
浅野様:myBridge導入の背景には、新型コロナウイルス感染症の影響により、これまで行ってきたBtoBの訪問営業ができなくなったという事情があります。お客様の課題を聞いたり、当社の新サービスを案内したりする機会がなくなってしまったのです。こうした状況に対応するために、訪問営業の代替手段としてメルマガ配信を検討しました。
しかし、当時は顧客にメルマガを配信する機会が少なく、配信する際はドキュメント作成ツールの差し込み機能を使い、手作業でメールを作成していました。同じ時期にマーケティング部の立ち上げやMAツール導入も進めており、顧客情報のデジタル活用が社内における大きな課題となっていたのです。
また名刺情報の社内共有にも大きな課題がありました。会社として顧客情報は共有していても、担当者名やメールアドレス、携帯番号までは十分に共有できていませんでした。このような状態により退職時の引き継ぎに大きな負担が発生します。
引き継ぎの際、退職者は「私が保管していた名刺はこれで全部です」と言って、新しい担当者に数百枚から数千枚の名刺を一度に渡すのです。名刺を紙として保管している以上、他に適切な引き継ぎの方法がありませんでした。
そのようにして渡された名刺の山から目的のメールアドレスや電話番号を探すのは本当に骨の折れる作業でした。さらに紙の名刺はスキャン作業も大変で、情報の活用までに大変な時間と労力を要していました。
–どのような経緯でmyBridgeを知りましたか?
浅野様:名刺管理サービスを探していたときに、Web検索でmyBridgeを知りました。最初は無料で利用を開始できる点に魅力を感じ、さまざまな記事で紹介されているのを目にしていたため安心感もありました。
導入を決めた大きな理由は、メール配信時のデータ取り込みのしやすさです。読み取り精度やスピード、価格のバランスが良く、ScanSnapと連携してスキャナで名刺を取り込める点も非常に便利でした。加えて、導入予定のMAツールとの連携のしやすさや、名刺登録の精度の高さもポイントとなり、最終的にmyBridgeを選びました。
当時はコロナ感染症の拡大に対応するための新しい営業施策が求められていた時期であり、経営陣はmyBridgeの導入に前向きでした。一方、営業担当者は「マーケティング部が主導して顧客に発信した情報の中に、営業担当者が把握していないものがあるとトラブルになるのではないか」という懸念を抱えていたようです。
しかし、導入時にマニュアルを丁寧に作り、メルマガが実際の受注につながったことで営業担当者もmyBridgeを次第に受け入れてくれました。現在は日々の営業活動の中でmyBridgeが自然に活用されています。UI(ユーザーインターフェース)が洗練されていて、マニュアル共有のみで円滑に使用し始めることができた点も現場に受け入れられたポイントだと感じます。
myBridgeのデータをエクスポートしてメルマガ施策に活用
飛び込み営業の際に過去の接点を確認
–業務において、myBridgeをどのように活用していますか?
浅野様:当社では2020年頃からmyBridgeを活用しており、現在は営業担当者20名が日常業務で使っています。また、事務担当者も社内からの問い合わせに対応するために共有名刺帳を閲覧可能です。
営業担当者はリストをもとに行う飛び込み営業の際に名刺を取得し、共有名刺帳に登録していきます。現在、共有名刺帳は1つで、関東圏内の数千社のお客様の名刺情報が登録済みです。
飛び込み営業の際、営業地区における過去の訪問履歴や顧客情報をmyBridgeで確認できるため、先方に「以前弊社の〇〇が名刺交換させていただきました」と話して会話のきっかけをつかむことができる点が営業担当者に喜ばれています。
マーケティング業務では、myBridgeに登録されたメールアドレスをエクスポートしてMAツールにインポートし、メルマガ配信に活用しています。
メルマガ配信のたびに複数の商談を獲得
myBridgeで顧客情報を確認し、スムーズな訪問を実現
–myBridgeを導入してどのような変化がありましたか?
浅野様:myBridge導入後、メルマガ施策の成果が明確に表れました。直近ではメルマガを配信するたびに複数件の商談を獲得でき、実際に受注にもつながっています。直近の施策では制作案件1件の受注を獲得できました。
また、営業業務にも大きな変化がありました。myBridgeの中で特定のエリアで過去に名刺交換した顧客を一覧表示できるため、飛び込み営業中に「今日中にもう1件回りたい」という場合に迅速に候補先を見つけられます。

外出時には訪問先の情報をmyBridgeで確認し直し、Googleマップと併用してスムーズに訪問できるようになりました。紙の名刺を保管する必要がなくなったことや、引き継ぎ時に大量の紙の名刺を物理的に渡す煩雑さが解消されたことも大きな変化です。年配の営業担当者からは「スマホで顧客情報を簡単に参照できるようになって、すごく便利になった」と好評です。
メルマガ施策の成功を活かし、ビジネスの成長を実現したい
–最後に、今後の展望をお聞かせください。
浅野様:当社の場合、コロナ禍で訪問営業ができなくなったことをきっかけに、メルマガ施策をスタートすると同時にmyBridgeを導入しました。営業部全体で名刺管理サービスを使うのは初めてでしたが、ITツールに慣れていないメンバーも含めてスムーズに運用が始まり、蓄積されたデータを活用したメルマガ施策から実際の受注も生まれています。メルマガ経由での受注成果には、営業担当者からも驚きの声が上がりました。
さらに、myBridgeは受注だけでなく、営業担当者の業務効率化にも大きく貢献しています。今後は成果をさらに増やし、myBridgeを最大限に活用しながらビジネスの成長につなげていきたいと考えています。